空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~
「相坂さん、先生連れて来たよ!」
「相坂! 倒れたって!?」
エカテリーナが、保健室の先生と担任を連れて戻って来た。
全員ドカドカと保健室に入り込んでくる。
あたしは急いで、ビショ濡れの顔を拭いた。
担任が、ベッドに横になってる由依を見て目を丸くする。
「・・・相坂」
「はい」
「・・・・・・なんでパジャマ?」
あたしと由依が、顔を見合わせて同時に吹き出した。
そしてその後、由依のお母さんと無事に連絡がついて。
由依は迎えに来たお母さんに連れられ、帰って行った。
「すぐに元気になって、復帰するからね」
赤い顔で、あたしに笑顔で約束してくれた由依を乗せた車が、遠ざかっていく。
小さくなって見えなくなるまで、あたしは手を振って見送り続けた。
由依、待ってるよ。
あたし、待ってるからね!