空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~
・・・・・・・・・・・・!
ドッと涙があふれた。
震える手で押さえきれない嗚咽が、口から飛び出してくる。
耐えるために、あたしは自分の指を噛んだ。
両目が燃えるように熱い。
胸がジリジリ焼けるように痛くて、呼吸が苦しい。
こんなにこんなに、張り裂けるほど苦しくて・・・。
それでもあたしは、受け入れるんだ。
もう二度と繰り返さない。
あの、桜を憎んだ時と同じあやまちは。
もうあたしは、絶対に時を止めたりしない。
苦しくて悲しくて、足元に水たまりができるほど涙を流そうとも。
その水たまりを、自分の足で踏み越えていくんだ。
担任が、クィッとアゴをそらした。
振り向くとそこには、由依が立っている。
あたしに負けないほどボロボロ泣きながら、必死に唇を噛みしめていた。
「・・・・・・由依!」
あたしは駆け寄り、思い切り抱き付く。
両腕を回して、由依の体を力一杯に抱きしめた。
由依の両腕が同じように、あたしを抱きしめ返してくる。