空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~
―― ぼた・・・
・・・・・・え?
盗み見ていた男の子の顔の中心から、なにか、赤い液体がボタリと流れ落ちるのが見えた。
・・・なに? え? この真っ赤なのって・・・。
―― ぼた。ぼたぼた・・・
え? え?
―― ぼたぼたぼたーーーっ!
えええーーーーー!?
あたしの見開かれた両目は、ドォーッと流れ落ちる赤い液体に釘付けになってしまった。
は・・・鼻血!? もしかして鼻血ぃ!?
いやこれ、もしかしなくても間違いなく鼻血だよ!