空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~

大樹の真剣な声を聞いて。


真剣な瞳で見つめられて。


あたしの心は信じられないほどに熱くなった。


あぁ・・・・・・。

大好きな人からの、一生に一度のプロポーズだ!


涙が次々とあふれ出る。


涙が熱くて、胸も熱くて、張り裂けそう。


この熱さを、この喜びを、思い切り大樹に伝えたい!


でも出てくるのは涙ばかりで。


嬉し過ぎて、とてもじゃないけど伝えきれない。


涙と一緒に、短い言葉を返すのが精一杯だった。


「・・・・・・はい」


あたしは最高に幸せな気持ちで、泣きながらプロポーズを受けた。


嬉しくて嬉しくてたまらないのに、涙が滝のようにあふれてくる。


止まらない。幸せも、心の熱さも。


涙も、ぜんぜん止まらない。


こんな不思議な気持ちが、この世にあるなんて。


あたし初めて知ったよ。


知りたい。もっと。


もっともっと、たくさんの初めてを、知りたい。


大樹と一緒に。


これからずーっと一緒に、いろんなことを知っていこうね。


ねぇ、大樹・・・・・・。


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