人魚と恋

大学生



司路の好きなよしみさんたちと合コン当日、俺は司路から驚くことを言われる。

「頼む、みんな大学3年っていう設定で行ってくれ。」

「嘘つくのか?」

おれは思わず声が出た。司路は暗い顔をしながら話し始めた。

「相手はみんな社会人2年目らしいんだ…そんな人たちが高校1年とは、合コンなんてしてくれないだろ、だから、相手を紹介してくれるしゅんくんの提案で俺たちは大学3年になるしかないんだって」

でもおれはあんまり納得しなかった。
司路が本当によしみさんと付き合えるってなった時も嘘をついたままでいいのかどうか、よしみさんに嘘つきだと思われて良いのか聞いた。司路はそうなれば本当のことを話すし、仲良くなった時点で嘘ついたことは言うと言った。
司路はとにかく会って話したい、認識されたいんだ、と熱く語り始めたから、分かった分かった、とりあえず大3な、と言った。



カラオケには相手より早く着いた。
着いてからもおれたちはソワソワしてた。いくらできるだけ大人っぽい格好しても、やっぱり高校生ってバレるんじゃないかと思って、もしバレたらヤバイかなーとかも考えた。そんなこんなすると相手の方はすぐに来た。みんな大人っぽくて、綺麗な人だった。中でもゆうちゃんさんは無邪気さと綺麗さとが会って、今回来て良かったと本当に思った。

司路はよしみさん、もといよしみんさんと仲良くなれているみたいだったけど、うってかわって、おれはゆうちゃんさんと話しても緊張し過ぎてだいぶおかしかった。

合コンが終わり、帰り、うまくゆうちゃんさんと2人で話せてたけど、連絡先は交換できなかった。
うっかり連絡先聞く前から連絡先を交換して初めてメールする時はどうしようとか考えてたおれは交換できないと言われたとき、恥ずかしさとショックで逃げ帰った。家につくと、また会いたけど、恥ずかしい。でも会いたい。とそんなループにハマってた。



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