人魚と恋
航くんがふーーっと深呼吸をして、真剣な顔をして、私の方を見る。
「ゆうさんが大好きです。
幸せって思ってもらえるように頑張ります。
俺の彼女になってくれませんか。」
私は思わず笑ってしまった。航くんは分かってないなあ。
「な、なんですかっ」
「ふふ、私はね、航くんにそう言ってもらった瞬間からもう幸せだよ。」
私は手を前に出す。
「よろしくお願いしますっ」
「こちらこそっ」
航くんも手を出して握手した。
そのあとバカップルになって、しばらくイチャイチャした後、航くんが帰る時間になった。
「じゃあ、様子を見て、また来ます。」
「うん!待ってる。連絡もするね」
お互いえへへ、とにやけてその日はわかれた。
航くんに聞いてないけど、多分、その日は2人ともにやけながら眠った。