ご主人様に監禁されて


ふにゃふにゃ笑いながら抱きついているメイを見下ろしながら、手をドアから離してメイの頭へ持っていく。


「どうだ?
まだ足りないか?」


「うーん…もう少し欲しいです」


上目遣いで見上げて笑むものだから、ルイはもう堪らなくなった。

かわいいかわいいと取り乱したくなるのを抑えて、必死に紳士の笑顔で笑い返す。


「好きなだけひっついてていいぞ。
今日はもうここから出ないから」



「本当!?もうお仕事ないですか!?」


「…面倒ごとを起こさなければないな」



しかし、あの姫たちが黙っているだろうか。


黙ってることを祈って、そのまま白いレース調のソファへ。

もちろんメイを引きずりながら、ルイは器用に移動し、二人して倒れこむ。



「なんですか?テレビみるですか?」


「それよりも話があるのだよ、メイ」



ルイといれるのが嬉しくて仕方ないのか、尻尾が見えるくらいに浮かれながら。

それでも真剣な空気を掴んだらしい。

ソファの上でちょこんと座った。

しかし、膝の上にはルイの手。

少しでも触れていたいらしい。



別にそれを咎めることもせず、ルイは口を開いた。



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