ご主人様に監禁されて
お姫様と執事
◇◇◇
その翌朝である。
「あら、おはようございます、ルイさん」
自分の朝食を終え、コックの元へメイの朝食を取りに廊下を歩いていた時だった。
朝から眩しい天使の笑顔を見せてくるリルにルイは驚愕した。
揺れる黄金の髪、白い肌、燃えているかのような瞳。
そして、そして一一
「姫様…そ、その格好は?」
「あら、みたことがございません?」
クルリとターンして、チェックのスカートが揺れた。
紺のブレザーに、星をイメージした校章、ピンクと紺のチェックのスカート。
どこからどう見ても、制服である。
「いや、ありますが……なぜそのような格好を?」
「まあ、登校するためですわ」
ふふふ、おかしなことをおっしゃるのね、と、口に手を当てて笑う。
「…………」
驚きのあまり固まってしまったルイであった。