初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

募る思い

新幹線を降り、改札の方に向かった、正月なのかわからないがあまり人がいない、少し上を向いてみると乗り換えの表示があった、俺たちが多分、乗るだろうと思う電車を見つけた。俺はゆったりした気持ちと開放感のような気持ちになっていた、多分、表示をみたことでスムーズに乗り換えができそうだったので少し安心したんだろう。
改札についてみると改札機の向こう側は人で溢れ帰っていた、俺たちは立ちすくんでその光景を見ていた。 しかし、ここを抜け出す、あるいはこの人混みに混じらなければ目的の電車に乗れないだろう。咲子ちゃんが俺を見た、俺も咲子ちゃんを見て「絶対離れたらダメだよ。」と言った、すると咲子ちゃんは頷き、俺の手を強く握った。そして改札を出て人混みに混じった。 すると後ろから押されるように前に進んでいく、俺たちは転けないようにするのが精一杯だ。そして隣の人や前後の人が、我先に行かんばかりに体当たりしてきたり、方向転換したいのか、強引に体を入れてくる、この駅はいつもこんな感じなのかと、周りを見てみると駅員がスピーカーホンで誘導を開始した、聞いてみるとある有名な神社で初詣の人が多い上に電車が止まっていたようだ。