初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
俺たちはベンチで座りながら人混みを見ていた、一向に混雑がやむ気配がなかった。俺は咲子ちゃんが少しの間だったがはぐれてしまったことを後悔していた、俺は人混みの中で自分のことしか考えていなかった、だから手を離した咲子ちゃんがわからなかったんだと思う、咲子ちゃんに悪いことをした。 俺は咲子ちゃんに謝るべく声をかけた、「ごめんね、手が離れたことに気づかなくて。」と謝ったら咲子ちゃんは「私こそ、手を離しちゃったからごめんなさい。」と謝ってきたので俺は頭を撫でた。俺は、暇を埋めるべく咲子ちゃんに「咲子ちゃんは将来は何になりたいの?」と聞いてみた、すると咲子ちゃんは「スチュワーデスだよ。」と言った、俺は咲子ちゃんに「どうしてスチュワーデスなの?」と聞いたら咲子ちゃんは「世界中にいけるから。」と言った。俺は咲子ちゃんがスチュワーデスになっている姿を想像した、これから会う大人になった咲子ちゃんはスチュワーデスかもしれないな、世界中に行っているとしたら、今日は家にいないかもしれない、そんなことがないように俺は手を合わせて祈った。しばらくすると少しだけ人混みが少なくなってきたので、駅に向かうことにした。