初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
別れの時
目的の駅についた、時間がかかるはずなのに時間の流れが早すぎる、俺はため息をついて咲子ちゃんを起こした。 咲子ちゃんはまだ完全に起きてないが立ち上がり、俺の手を握り、電車を降りた。
電車を降りると俺はバス乗り場を探すことにした、咲子ちゃんのいうバス降り場の名前の場所が書いてある番号のバス乗り場を見つけないといけない、時間は九時を少し過ぎたところだ、予定通りに九時半に着くだろう。
やっとここまでやって来た、咲子ちゃんの願い事を叶えて咲子ちゃんを過去の時代にかえすためにここまで来たのだ、しかし俺も咲子ちゃんもそれをあまり望んでいなかった、離れたくないからだ。 しかし、やらねばならないことだ、俺たち二人のわがままで終わるような話ではない。 バスを見つけた、そんなに人は乗っていなかったので俺達はバスに乗り、後ろの空いている席に座った、咲子ちゃんはもう眠くないみたいで寝ようとしない、さっきまで会話が途絶えなかったのに今は話をしない、俺も何を話していいかわからない、顔を見るだけでお互いが寂しく切なくなってくる、だからなのか顔も合わすことさえできないでいる、こんな別れ方は嫌だ、どうすればいいのだろう。
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