初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
俺は悲しい気持ちになるのをこらえて咲子ちゃんの方を向いて「いよいよだね、別れるのは辛いけど願い事が叶うときがやって来たね。」と言ったら、咲子ちゃんは悲しい顔をして俺に「本当にこれでいいの、もう今の私とは会えなくなるんだよ、それでいいの?」と言ったので、俺は「それはいやだよ、ずっと一緒にいたいよ、でもそれは、してはいけないことなんだ、咲子ちゃんはこの時代の人ではないからそんなことしたら時の神様が怒ってしまって大変なことになるかもしれない、だから俺も悲しいけどやらなければならないことなんだよ。」と言ったら咲子ちゃんは「お兄ちゃんはそんなことをいって私と本当は早く別れて大人になった私と一緒にいたいんだ、その方がお似合いだよ。」と怒り出した、俺は怒る気持ちもわかる、俺も一緒にいたいが仕方がないんだ、咲子ちゃんにわかってくれとはいわないけど俺の咲子ちゃんへの思いだけはわかってほしい、今ここにいる咲子ちゃんと一緒にいたいんだ。二人ともまた黙ってしまった、また話したら喧嘩をしてしまうかもしれない、そう思うと話をするのが怖くなってきた、このままではいけない、別れるならちゃんと別れないといけない。
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