初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
俺は咲子ちゃんに「わかっていると思うけど受け止めなければならない、自分のわがままが通らない事はこれからいくらでもある、咲子ちゃんがバスケットボールをやり続けるなら尚更あると思う、自分がボールを持ちすぎたり、自分ばかり目立とうとすると、必ずチームの誰かが傷つき、ばらばらになってしまう、だから自分を押さえなければいけない、しかしわがままを通さないといけないときもある、これから生きていくのにどっちがいいのか、その時、その時で考えないといけない、難しい事で今はわからないかもしれない、でも俺のことは忘れても今の言葉は覚えていてね、咲子ちゃん、これが俺からのアドバイスだよ、これが守れたらどんなことでも乗り越えられるよ。」と言ったら、咲子ちゃんは深く頷き、俺に「わかりました、いい女になってお兄ちゃんのお嫁さんになるよ、バスケットボールの約束は私が勝つからね。」と言った。 俺は咲子ちゃんの頭を撫でて抱き締め、「楽しみにしているよ。」と言った。 そしてバスは目的のバス停についた、俺と咲子ちゃんは席から立ち上がり、バスを降りた。不安な顔はない、もう覚悟を決めた顔をして咲子ちゃんの実家に向かうことにした。