初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
咲子ちゃんが自分の成人式の写真を見ている、瞬きもせずにまるでその写真を自分の心の中に焼き付けるようにして見ているようだ。 すると咲子ちゃんは俺に「お兄ちゃん、成人した私は綺麗かな?」と聞いてきたので俺は「綺麗だよ、すごく。」と気持ちをこめて強調して言った、わざとではない、自然にそうなった。 咲子ちゃんが少しだけ目線をかえた、多分、智子ちゃんを見ているようだ、咲子ちゃんが俺に「隣は智子ちゃんだね、かわいいなー、過去にいる智子ちゃんにも見せたいくらいだよ。」と言ったので俺は「そうだね、隣は智子ちゃんだよ、二人ともかわいく写っているよ。」と言ったら咲子ちゃんが「どっちがかわいい?」と言われたので迷うことなく俺は「咲子ちゃんの方だよ。」と言ったら咲子ちゃんが「ほんとう?」と声をあげて聞いてきたので「本当だよ。」と答えたら咲子ちゃんは「これならお兄ちゃんのお嫁さんにふさわしいね。」と聞いてきたので、俺は「俺にはもったいないくらいだよ。」と言ったら咲子ちゃんは「ありがとう、願い事が叶ったよ、後は十数年後、お兄ちゃんに会える日まで頑張るよ。」と言った、俺は悲しみをこらえて「頑張るんだよ。」と言った。