初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
そんな大切な人と別れる事になるとは最初は思わなかった、こんな思い出を忘れるはずがない、十数年は長いけどお兄ちゃんの事を思い続ける自信はあった、まだ私の初恋は終わってない、これからいい女になるために頑張ると約束したんだ、だから泣いてられない。 私は神社を出て帰ろうとしたがもう少しだけここにいることにした、寒かったが居心地がよかったからだった。
しばらくすると急に眩しい光が私を照らした、光を遮るため自分の手を顔の周りを覆ったがすぐに光は消えた、覆っていた自分の手下ろして前を見てみると人が立っていた、懐中電灯を持ちながらこちらに走ってくる、先程の光は懐中電灯の光だったようだ、私は走ってくる人が誰なのか見ようとしたが暗くて全くわからない、私は少し怖かった、もしかしたら誘拐されるかもしれないからと思った。 向かってくる人が声をかけてきた、「君はもしかして咲子ちゃんかな?」と声からして男性だろうけど覚えがない声だ、本当に誘拐されるかもしれないと思ったので自分を守るように身を丸くして相手の顔を見ようとしたが暗くてわからなかった、そばにきてほしくないが一歩一歩近づいてくる、私は逃げようかと思った。
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