初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
おれたちは店を出て神社に向かっていた。あれから十分ほどで眠りから覚めたが遅かった、顔に油性マジックで右頬に秘技イナバウアー、左頬には独身爆走族と書かれており、額にはお決まりの肉と書かれていた。このお決まりの肉は某人気漫画の主人公が額に書いてあるのでみんなが真似して昔、よく書いていたこともあったが、この歳になって顔に落書きをされて肉まで書かれてしまうとは思わなかったが、孝介と憲一が寝たやつが悪いと言われて何も言えなかった。なんとか落書きをおとすために顔を石鹸で擦るように洗ったので酔いは覚めてしまった。それなのに孝介と憲一はほろ酔い状態で俺に話しかけてくる、そしてそれぞれの彼女(奥さん)に電話して「愛してるよ。」とか言ってイチャイチャしている始末でこれは酔っぱらっていない俺がかなり損した気分になってしまう、俺も酔っていたら、何でも笑ってテンションが高くなるんだが少し気持ち悪くなってきたせいか、テンションが落ちてきてるのに二人の酔っぱらいを相手しながら歩かなければならなかった。そして神社が見えてきた時に孝介が急に俺に「そうちゃんは昔、この神社であった女の子に一目惚れしたよね。」と言った。