初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
私がお兄ちゃんと別れてからバスケットボールを頑張っていました、背はあまり伸びなかったけど結構いいところまでいきましたよ。お兄ちゃんとの約束に勝ちたかったからというのもありますが、お兄ちゃんが頑張っている時期に私が頑張らないわけにはいかないと思ったからなんです、それは私が自暴自棄になりかけた頃があって、寂しくてお兄ちゃんが話してくれた中学生の引退試合を思い出して引退試合の当日に私はお兄ちゃんを見に行ったんです、お兄ちゃんは覚えてはいなかったみたいですが最後のシュートをするときに足を滑らせたプレーを自分で責めていたときにお兄ちゃんの横にジュースと『頑張ったね』と書いた紙があったのを覚えていますか、あれはお兄ちゃんが下を向いて泣いているのを見つけてそっと私がおいたものです、私のことを覚えていないと思い、声をかけませんでした、その姿をみてお兄ちゃんは結果は出なかったけど頑張っていたことがわかりました、だからあんなに悔しそうにしていたんだと感じました。お兄ちゃんも頑張ってるんだと思ったら今の私が惨めに思えてきて、それからなんでも逃げずに立ち向かうようになりました、智子も見に行っていたんですよ。
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