初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

結婚前夜。

俺は仕事が終わり、家に帰っていた、時間は１０時ごろ、いつもより少し早く帰れた、明日は自分の結婚式だ、家についたら憲一と孝介が待っているだろう、今日は寝かせてくれなさそうだ。
あれから五年あまりの時間が経ってしまった、長かったような短かったような感じで特に特別に環境が変わったわけではないが俺自身は自分でいうのはなんだが変わったと思う、手紙を読み終えて涙が止まらなくなって悲しみと苦しみと悔しさで体が動かなくなっていた、咲子ちゃんは俺に何度も会いに来ていた、しかし俺は気づかなかった。
いくら初恋の人を忘れていたとはいえ、今は悔しかった、引退試合の日にジュースと紙があったのは覚えていたがその時に咲子ちゃんが傍にいたとは気づかなかった、俺は初恋の人を忘れていたとはいえ、今思えばさらに悔しい、気がついて声をかけれていないが、顔を見たら思い出していたかもしれない、何で気づかなかった、何で顔を見なかったんだと後悔した。 俺の青春時代に咲子ちゃんは俺を見ていたんだ、見守っていてくれていたんだ、全くわからなかった、本当に恥ずかしい、そんなに思っている人がいてくれた事に気づかなかった自分が恥ずかしかった。