初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
初恋
「宗次郎、そろそろ起きなさい。」と母親が布団をめくりながら俺を起こした、おれは突然、寒気がおそい震えだした。冬の時期の起こされ方はいつもこれだ、寒くて温かい布団で幸せな気分が一気に地獄へと変わる瞬間だがこれが否応にも起きてしまうのである。 起きたおれを見て母親が「やっと起きたね、もう十二時だよ、やっぱり夜遅くまで起きていたら今でも眠たいでしょう。」と言われたのでおれは頷いた。すると母親が「おせちをみんなで食べるから着替えて降りてきてね、父さんもおばあちゃんも昨日は遅かったからさっき起きたところだけどもう宗次郎を待っているわよ。」といわれたのでおれは少し膨れっ面でわかったよと言った。
ふと昨日の出来事をおもいだした、そしてあの女の子がどうなったのかが気になった。いつもならお年玉や凧上げなどで正月はとても楽しい一時のはずなんだが今は女の子のことが頭の中から離れなくなってきた、早く着替えて父親に見つかったかどうか聞かないと。 おれは焦ってなかなかズボンが着れなかったがなんとか着ることができたので靴下を持ちながら急いで「父さん、あの子はみつかったの?」と叫び、ドタドタッと走り降りていった。
ふと昨日の出来事をおもいだした、そしてあの女の子がどうなったのかが気になった。いつもならお年玉や凧上げなどで正月はとても楽しい一時のはずなんだが今は女の子のことが頭の中から離れなくなってきた、早く着替えて父親に見つかったかどうか聞かないと。 おれは焦ってなかなかズボンが着れなかったがなんとか着ることができたので靴下を持ちながら急いで「父さん、あの子はみつかったの?」と叫び、ドタドタッと走り降りていった。