初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

憲一に頼りきったのがそもそもの間違いだった、探し物や目的の建物がある場所に案内させたら、ほとんどが、たどり着かないか、ある場所の途中までの道のりしか案内できないのだ。憲一らしいと言えばそうなんだが自信がありそうに振る舞うのでつい頼ってしまう。
おれと孝介は憲一に怒りながらもその地図をみて住所の場所を探した、そうすると憲一が「多分、この方向だと思う」と言ったが、無視をした、もう頼らないぞと二人は思っていたが、地図で考えたらその方向に行くしかなかった、憲一が「やっぱりあってるじゃん」といいながら口笛を吹きながら向かった、俺たちはため息をつきながらついていった。憲一を先頭になぜか歩いていると彼は急に右に曲がったり左に曲がったりしている。また適当に道を進んでいるみたいだが憲一は低い確率だが動物的感覚というのか、直感力なのか、わからないが冴えることがあるので俺たちはつい頼ってしまう。
しかし、その住所の近くにもつかない、そしてまた地図のある場所に戻ろうとしたら一台のタクシーが通りすぎていった、この道は車が一台しか通れなさそうな道だったので車の窓から中にいる人が見えた、咲子ちゃんの両親だった。