初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜

出逢い

神社についた、あのときと違い賑やかさは増しており、人混みは更に激しくなっていた。 おれたちは階段を登り始めた、あのときと違って体格も筋力も持久力も桁違いだったが、この階段はやっぱりきつかった。しかし憲一はまったく疲れている様子がない、バスケットボールをやめて体力は衰えているはずでお酒を飲んでいる、やっぱり、この男の身体能力はすごいと改めて思い、羨ましく思った、孝介はおれと同じか、それ以上に疲れている様子だった。階段を上りきったところで、また休憩することにして飲み物を買って飲んでいた、しかもビールを。周りも飲み物を買って休憩をしていた、この風景は変わらないみたいでなんだか懐かしい感じがした。
孝介がまた、もう一杯ビールを買って飲んでいるようだ、疲れているときのビールは美味しいが酔いやすいけど、この酒豪にとってはそうでもないのだろう。 充分と休憩したので、これから本堂に向かうことにした、昔のように手を繋ぐことはないが、はぐれないように周りを見ながら行くことにした。 本当に人が多くなって出店も増えている、はぐれそうだ、すると後ろで孝介が「あれはそうのおばあちゃんじゃない？」と言った。