初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
そして交番から家に帰ることにした、途中で帰路がちがう憲一と孝介と別れた、憲一からは「泣かすなよ。」と言われて孝介は「親が見つかったらちゃんと返すんだよ。」と言われた。二人ともこの咲子ちゃんがかわいかったみたいで少し名残惜しそうな感じもしていた。 おれと咲子ちゃんはおれの家に向かっていたが途中で眠たくなったらしくおれがおんぶをしてあげることになった、背中に乗るとすぐに寝てしまった。おれは意外に重たいなと思いつつも親心というのか恋心というのか複雑に絡まっているような感じだったがとても健やかな気持ちになっていた。 まだ恋人もいなければ結婚もしてないのに女の子をおんぶして健やかな気持ちになるなんておもわなかった、親戚の子や近所の子をおんぶして同じ気持ちになれるんだろうかなとおもっていた、もしこの子が初恋の女の子ににてなければおんぶどころか家に連れ帰ることもなかったんだろうなと思っていた。そんなことを考えていたら家についてしまった。おれは家路に着くのがすごく早く感じた、もう少しどこか散歩してから帰ろうかなと思うくらいにおんぶしている自分が幸せだなっと思い、もう少しこのままがいいかなと思っていた。