初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
今から交番に行くため、玄関で靴を履いていたら、父親が「もう少し、ゆっくりしていかないのか、あっちの親には悪いが俺は寂しいよ。」と本当に寂しそうに言った、すると咲子ちゃんは「私には、大きくなった私を見なければならないのですいません。凄く楽しく、もう少しゆっくりしたかったですが、すいません。」と礼儀よくお辞儀をした、父親と母親は何を言ってるんだろうという顔をしていたが、俺は何も言えず、この会話を流すように「じゃあ、行ってくるよ、夜には戻るとは思う。」と言って立ち上がったので咲子ちゃんも靴を履きおえて「少しの間でしたが朝御飯もいただき、お世話になりました。」と礼儀よく深々とお辞儀をした。 俺達は咲子ちゃんを感心した、やっぱり親の教育がいいからだなーと思った。 俺は咲子ちゃんと手を繋いで家を出た、空は晴れて、正月ということもあり、とても清々しい朝だが、冷え込んでおり、止まっていると冬風が吹いてかなり寒い、交番までそんなに距離がないが、かなり冷えそうだ、俺は咲子ちゃんに「かけっこしていくぞ。」といって走り出したら、それを見て咲子ちゃんも走り出した、まるで親子のような歳の離れた兄妹みたいだった。