初恋の女の子〜あの子にあえたなら〜
俺は、申し訳ないと思って封筒を返そうとしたら憲一が俺に「お金ないのはわかっていたよ、都会で働いているとはいえ、仕送りされているくらいだからわかるよ、おまえだけのためではないんだぜ、咲子ちゃんのためでもあるんだ、受け取ってくれ、返してくれるなら出世払いか結婚祝いに割り増しでお願いするよ。」と言って封筒を無理矢理持たされた、俺は涙が出そうになるのをぐっとこらえた、俺はこの二人が親友でよかったと色々世話をしてくれて感謝をした、俺はこんなにしてくれる親友が二人もいることに恵まれていると思った。 憲一が俺の耳元で「あのとき、おまえが叶えられなかった咲子ちゃんと友達になりたいという思いを叶えさせるためならなんでもしたさ、あのとき悔しかったのはおまえだけではなかったんだぜ、今は俺たちもその悔しさが解消されたみたいにすっきりしてるんだぜ、あとは咲子ちゃんの実家に向かう途中におまえの思いを咲子ちゃんに伝えてくれたら俺たちも報われるからね、しっかり決めてこい!」と言って、孝介も近くに来ていて二人からおもいっきり背中を叩かれた、激励のつもりだったんだろうがかなり痛かった、しかしそれ以上に感激してしまった。
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