もう一度虹の下で

さよならとまた明日

私の世界はいつも青空だ。
別に晴れ渡った空が好きとか、自分は明るくて元気だとかそんなんじゃない。
自分をよく考えようとするといつも青空が浮かぶのだ。
理由は分からない、でもこのどこまでも続く青空の前では自分はちっぽけなんだと思い知らされる。

「いきがってんじゃねえよこのクソ女」

この言葉に悪意がないのは分かってる。
だって言ってるのは私だから。
学校に行く前にいつも玄関の姿見の前で私は呪文として唱える。
馬鹿だ狂ってるなんて言葉は私には当てはまらない。
これは戒めだ。

「行ってきます…」

誰もいない部屋に挨拶をし、私は学校へ向かう。
今日もいつもの日常が始まるんだ。