あなたの虜 。
「ねぇ、あなたが由美...ちゃん?」
「あ...うん。」
声をかけて来たのは美玲ちゃん
「少しいい?」
なんで私?
「うん。」
私たちは空き教室に向かった
「...単刀直入に言うね。私、はじめが好きなの...」
「え...?」
「中学生のとき付き合っていたの。...突然はじめから別れ話持って来たけど...。」
「ショックで立ち直れなくて転校した、けど諦めきれなくてまた戻って来たの。...それをさっきはじめにも行った。」
こんな綺麗な人に
そんなこと言われたら...
勝ち目ないよ...
「そしたら、勝手にしろって。好きでいるのは構わない、けど今大事な彼女いるから邪魔するなって...。」
はじめくん...
「けどね、好きな男のために我慢なんかしてられない。宣戦布告をしに来たの。」
「ッ!?」
「あなたからはじめを、奪うから。それだけ...じゃあ」
そう言うと教室からでていってしまった...