あなたの虜 。


ジワ...


また泣けて来ちゃった...




ぐいっ!!!!!



「きゃっ!?」


「何してんの?」


「はっはじめくん!?」


「...何ないてんの?」


そっと私の頬を流れている涙をぬぐった


はじめくんの頬には汗がつたっている





探しに来てくれたのかな...





「泣いてなんか、ないよっ?」


「嘘つけ...って泣かせてるの俺だよな。」


そう言ってぎゅっと抱きしめてくれた



「あいつは確かに中学のとき付き合ってたけど、今は本当に由美だけだ...。信じて?」

「...じゃあ、なんであの時驚いた顔したの?」


「...本当にいるとは思わなくて...。」



「本当に本当に私だけ?」


「それは本当。絶対。」


私の目をみながら訴えかけるような目でこちらをみていた



「信じる...。」



その瞬間、はじめくんは


ふっ...と安心したかのように笑った



もうこの笑顔にやられる...


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