あなたの虜 。


「はーい。ペア決めまーす!」



ここから引いて行ってね〜と

割り箸が入った箱をがらがら鳴らしている。



広瀬くんと一緒にならないかな...なんて思っている自分もいる。






『怪我してる....心に...』




あの時から、広瀬くんが頭から離れない。



もしかしたら、もしかしたら。



それしか、考えられなかった。





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