あなたの虜 。
ねぇ、こんなにも現実を
突きつけられたら。
どうすればいいの??
「...2年前...。」
「へっ...。」
「2年前の怪我は治った?」
「心の.........?」
「心の...。」
やっぱり。
「やっぱり!広瀬くんがあの時の王子様だったんだね!」
急に起き上がったせいか、頭がクラクラした。
「学習しろ。」
そう言ってまた寝かされた。
「あのっ...あの時はありがとう。本当に本当に嬉しかったの。...あの時からね、私の王子様だったの。」
「...。」
「ずっとずっと会いたくて、お礼を言いたくて。だからね、会えて本当に嬉しいの。広瀬くん本当にありがとう」
「怪我は治ったみたいだね...よかった。」
そういって、君は優しい笑顔を私にくれました。