あなたの虜 。


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うぅ〜緊張。


もしかしたら、あの人がいるかもしれない。



私は今、高校の入学式に出席している。


あれから2年間...あの王子を見つける事が目標だった。



「...私の中の王子様...」


「由美〜!!!!!!」


「うわぁ!?」


声をかけてきたのは、中学の頃から仲良くしている友達。


浅田みゆき。


私とは正反対で、ハキハキしてて明るくていい子なの。



「 なぁにぃ〜???また王子様〜?」


「みゆちゃん、声おっきいっ」

し〜し〜と

人差し指を口にもってきて


必死にし〜し〜していると


それが面白かったのかみゆちゃんが

笑い出した


「ふはっ、由美は相変わらずかわいいね〜」

「なんでよ〜」


みゆちゃんは声がでかいから、周りからチラチラみられているのがはづかしい。


「あっ!由美!クラス一緒だよ!」


「ほっ本当!?」

よかった〜。


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