あなたの虜 。


「私の家ここら辺だからもう大丈夫だよっ」

「いや、俺もこの辺だからあと少し送るよ。」


「そうなの?」


意外な発見。


家が近いこと


優しい笑顔をすること




「あ...私の家ここ。」


「俺の家はそこ。」


はじめくんは私の家の斜め前を指差した。




「え.........。」


「家近かったんだな。」



だから2年前、偶然出会えたのかな?



「なんかうれしいねっ!」


「ふっ大袈裟。んじゃまた明日。」


「ありがとね!」



バイバイをして家の中にはいった。






だがしかし、



「誰だ、あの男。」



「へっ!?」



玄関のドアを開けた瞬間


仁王立ちした、お兄ちゃんがいた



「あいつ、学校で有名なイケメンじゃねーか。」


なんで怒ってるの〜。



1番見つかりたくない人に見つかっちゃった〜。



「私生理痛で苦しんでて、家まで心配だから送ってくれるって。」


「ふ〜ん。」



そう言って階段を上がっていったお兄ちゃん




安心したのかな.......?



そして私も自分の部屋に向かった。





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