あなたの虜 。
「あ...あの...。」
「ん?」
私のベットに寄りかかってスマホをいじっているはじめくんに
問いかけた
「浴衣...着付けできる?」
「...。」
ポカーンとした、はじめくんの顔
忘れません...。
「まさか、着付け出来ないとはね〜」
私の帯を締めながら
くすくす笑っている
「えへへ。」
「...ん。できた。」
「わぁ〜ありがとう!」
「お礼はそれだけ?」
「へっ?」
その言葉と同時に、重なる影...。
「っん...」
「...ごちそうさまでした。」
「もっもう!」
子供みたいに無邪気な顔をして笑うはじめくん
多分私いま、顔真っ赤
不意打ちは、心臓にくるよ〜
「ほら、行くよ。」
「うん!」
差し出してくれた手を握って私たちは玄関をでた