あなたの虜 。


「ねぇあの人かっこよくない?」
「彼女かなあれ。」
「彼女普通〜」
「私たちでもいけそ〜」


そういってケラケラ笑ってる女の子たち。




可愛くないのなんて、知ってるよ




私たちは木の下にあるベンチに座っていた


コツン...


「気にすんな。」


「はじめくん...。」


はじめくんは、私を心配させないように


優しく笑った




「はじめくん、大好きだよ?」


「知ってる」


「...へへへ。」


くいっ


「ねぇ由美。 りんご飴ついてるよ?」



「ふぇっ?」

ペロッー...

「ッッッ!?」

「ははは」


そう楽しそうに笑っているとは裏腹に

真っ赤になっている私




顎を持ち上げられたと思っていたら、
突然唇を舐められたのだ


「ちょっ、ちょっと〜!!変態〜!」


ポカポカ叩くけれど

笑いが収まらないはじめくん


「ふはっ、由美かわいいな」


なんか、幸せかも...♡



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