YUME話
第四話
 可愛い子・・・







前でくりんと首を傾げた男の子を見て私はそう思った。

透き通るような白い肌、
まだ落ち着かない声、
耳の横で丸くわっかに結った髪の毛。
そして・・・




大きな深い瞳。





なんて可愛い子なのかしら。






もう一度私はそう思った。
こんなに可愛い子を見たことがない。







「今日は、菫を摘んできたのです。一緒に花鎖の冠をつくりましょう。」






上目づかいに私の返事を待っている。


「そうね。綺麗ね。これで冠を作ったら、もっと綺麗でしょうね。」


期待していた答えだったらしい。目を輝かせた。


そして、一生懸命に花鎖を作り出した。

頭のてっぺんは髪の毛のつやで天使の輪みたいになっている。

私もそっと菫を手にとって眺めた。

そして私も花鎖を作る。
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