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登場人物の語りや、地の文の言葉の使い方など、細部にこだわった作り。 そのこだわりが、物語の世界の空気感を、見事にすくいとっています。 上手いです。 ため息がもれました。
丁寧な描写とラストの余韻良いです。とにかくこの作家さんは時代物を本格的に描いてます。 上手さと不思議さの残る好短編です。 読んで下さい。
どんな恨みがあるのやら 丑の刻参りをする女性。 執念と怨念が 人を物の怪に変えてしまう。 空の上から 冷たい雨を受け 様子を覗いているような そんな短編でした。
古くから伝わる 鞍馬寺の丑の刻参りを ご存知だろうか? 知らぬ方は是非、一読を。 抱えきれぬ怨みを 晴らすべく 今宵も一人のおなごの 木槌を打ち付ける音が 闇に広がり…。 物語は幾つかの謎を 残したまま 突然に終わります。 それがかえって 読後、色々と考えさせられる 作品でした。 お薦めします。