ベランダから見える星
「じゃあ翠さんかもだし私出るよ。」


このチャイムが私達の平穏な生活を壊す引き金になるなんて誰が思っただろうか−…



「はい。」


「お荷物が届いております。」


チャイムを鳴らした人は翠さんじゃなくて宅配の人だったみたい。


でも嫌な予感がした私は後藤さんに渡すように頼んだ。


すぐに後藤さんは1003号室まで郵便物を持ってきてくれた。



「ありがと後藤さん。」


「いえ。
 ではまた何かありましたら…」


後藤さんは会釈をして1階に降りていった。


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