ベランダから見える星
「山上さんはせーちゃんと仲いいんやな〜。」


突然葵は私たちを指差してながら叫んだ。


何を根拠に言ってるかは不明だが当たってはいる。


『何でそう思うの?』と聞くと…



「せーちゃんがあんな人と話したり,笑ったりしてるとこ初めて見たわ。」


「あっそ。」


何故か変な感情が沸き出た。


この時の感情が何だったのか分かるのはまだ先の話−…



「千香遅れるから行こ。」


「だね。
 編入初日から遅刻は嫌だし。」


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