ベランダから見える星
私は私のことをよく見ている葵が嫌いだと思った。


……恐いと思った。



「じゃあね伊崎くん。
 また教室で。」


千香は葵にペコッと頭を下げた。


葵はまだ何か言っているみたいだったが無視をして葵から離れた。



「静の彼氏?」


「違う。」


千香の問いに即答し私は職員室のドアを叩いた。


職員室では軽く先生と千香が挨拶を交わすだけ。


わざわざ来た意味があるのか謎だ。


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