ベランダから見える星
私はまだ笑ってる千香に『早く行こ』と声をかけ先にその場を離れた。


葵は嫌い。


葵は怖い。


葵には悪いけど出来れば関わりたくない。



「あの伊崎って人笑える〜」


「そう?」


「静があんな態度とってるの初めて見た。」


千香は急に声のトーンを落とした。

『溜め込むなよ?』と千香は頭を撫でながら言ってくれた。


ありがとう。


今聞かないでくれて。


< 157 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop