ベランダから見える星
放心状態の私をよそに『あっ返事は今度でええからな』と言い残し校門へと足を進める葵。


笑いを堪えてる千香。



「静!」


私の名前を呼ぶ男の声に反応を示した私と千香そして……葵。


声の主はカッコイイと騒がれている音緒。



「遅い。
 って千香帰ってなかったんだ。」


「失礼ねっ」


「せーちゃんこいつ誰?」


さっきまでとは打って変わった声色で話す葵。


格好つけたいのかもしれないけど音緒を『こいつ』呼びはよくなかったね。


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