ﾍﾞﾗﾝﾀﾞから見える星

私引っ越したんだったっけ。



「静ちゃん起きてる？」


部屋の外から聞こえてくる声は西園寺翠のものだ。



「はい。」


「静ちゃんってお料理出来る…？」


恐る恐る聞いてくる西園寺翠に私は首を縦に振った。


すると私の手を掴みｷｯﾁﾝまで引っ張った。



「お料理教えて！！」


…面倒臭いからやだ。


でも寝る所を提供してくれている人だから。


私は教えはせずとも朝食は作った。