ベランダから見える星
進む道
始業式翌日。


この日は雲一つない綺麗な青い空で。


星が綺麗に見えるかも…なんて柄にもないこと考えながら窓から空を見上げていた。


今日一日また葵のせいで不機嫌極まりなかったけどこの空を見て幸せな気分になった。



「静いる?」


ドアを叩く音と同時に伺う言葉。

拓海だ。


『開けていいよ〜』と返事をすると拓海がドアを少し開け隙間から顔を覗かせた。


拓海が変。


その理由はすぐに分かったけれど。


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