ベランダから見える星
「呼び出した理由は?」


「あぁ。
 写真を持って来たんだ。」


この言葉に拓海の顔が輝く。


『よかったね』というと拓海は満面の笑みで頷いた。


邦光さんに手渡された写真はどれも素敵だった。


拓海があんまり熱心に写真を見ているもんだから邦光さんは少し照れていた。


私は拓海の横から写真を覗き込む。



「これ頂戴!!」


いきなり張り上げた私の声に邦光さんも拓海も驚く。


私は拓海の手から取り上げその写真を手にする。


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