ベランダから見える星
声のする方へ顔をやると見覚えのある人が。


“一ノ宮拓也"


何度かテレビで見た。



「何の用だよ。」


多分拓海の父親。


だけど拓海の言葉の裏には『嫌悪』がみえた。



「帰って来ないと思えば…
 まだ写真なんかやってるのか。」


「あんたには関係ない。
 学校行って成績が良ければいいんだろ?
 だったら口出すな。」


「お前には跡を継いでもらうんだ。
 少しは自覚を持て。」


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