ベランダから見える星
外に出てしばらくすると千香の質問ラッシュ。


拓海に説明するよう頼まれた私はこの間聞いたことを話した。


千香はそれを聞いてここにはいない一ノ宮拓也にキレた。


そんな千香は周りの迷惑で。


拓海が必死に宥めてたけど…どこか嬉しそうだった。


多分自分のことのように怒ってくれて嬉しいんだと思う。


拓海の手によって大人しくなった千香は私の横に来て小声で呟いた。


『拓海にとっての父親の存在は“憎しみ"の対象なんだね…』


と。


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