ベランダから見える星
「お腹の子順調だって!!」


翠さんの言葉に父親は食いつく。


そして2人は笑顔で話している。

私はその中に入らなかった。


いや入ろうとも思わなかった。



「学校はどうだったんだ?」


ふと私に投げ掛けられた父親からの質問に私は一言『別に』と答えた。


父親から話し掛けてくるようにはなったがここにきて一度も目が合ったことはない。


それが『お前は邪魔だ』と言われているような気分になった。

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