ベランダから見える星
『よしっ』とか全然『よし』じゃない。


けど家に帰れるかって聞かれたら微妙。


1人で部屋にいられる自信はない。



「俺1人暮しやねん。
 せやから気にする必要はないで。」


「葵と一緒なんて危険。」


「せーちゃん…」


泣いたふりをする葵は無視して携帯に目をやる。


着信が15件とメールが8件。


ほとんどが千香と…音緒。


1件だけ非通知があったけど間違いか何かだと思い気にしなかった。



「せーちゃんはこのままここで寝るんやで?
 俺はリビングで寝るさかい何かあったら呼んでな?」


< 224 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop