ベランダから見える星
実は幸を信じなくなり気を紛らわせようと彼女をつくった。


その彼女といるところを幸に見られたのが最悪だった……


あの日は友達と遊んでいたため帰りが遅くなった。


見慣れた道を歩いていると人影が見えた。


近付くにつれ,女であることがわかった。


『あの女は誰?』


てっきり知らない人だと思っていたのに…


あの人影は幸のものだった。


『実は私のもの。
 実は私しか愛しちゃだめなの……』


呆然と立っていると幸が近付いてきた。


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