ベランダから見える星
「それ実に言ってみなよ。
 何もしないよりいいと思うよ?」


思い切った提案だったのか千香は目を伏せる。


怖いのは分かってる。


断られたら皆と暮らすなんて出来なくなるから。



「ねぇ千香,私も出来る限り協力するから。」


「…分かった。
 静にそこまで言われたら…ね。」


それでこそ千香っ


『帰るよっ』と千香の腕を取り屋上を出る。


既に始まっている授業なんて軽く無視して教室から鞄だけを取って学校を抜けた。


家に帰る途中,何度も携帯が鳴っていたけどそれも無視。



「ちょっ静!?」


『どうするのっ!?』と痺れを切らした千香の言葉に,私はニヤっと笑ってみせた。


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