ベランダから見える星
公園が見えて来た。


そろそろこの場を離れた方がいいだろう。



「あっ忘れ物してきた!!
 取りに帰ってくるからそこの公園で待っててっ」


一方的にそう告げた私は,千香が言葉を発する前に走ってその場を離れた。


じゃないと『一緒に取りに帰る』と言い兼ねないから。


あとは実と千香がどうするかだけ。


一仕事終えた私は,ケーキを買って家に帰った。



「あれ千香は?」


「今頃実と話してるんじゃない?」


察したのか拓海も音緒もニヤっと笑って夕食の支度を始めた。


『食後にケーキあるから。』と一応言って冷蔵庫にしまった。




「「ただいまぁ〜」」


あれから3時間後


2人揃って帰ってきたのを見て,私達は笑顔を零した。


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